GoogleMapにデータを表示する
記事概要
この記事では2種類のGoogleMapsを使った実装方法のメモを残す。
一つは暗黙的インテントによるGoogleMapsアプリの起動例。
もう一つは、GoogleMapsPlatformを利用した自前アプリへの組込例である。
コンテンツ
- 暗黙的インテントによるGoogleMapsアプリの起動
- GoogleMasPlatformを利用した方法
1. 暗黙的インテントによるGoogleMapsアプリの起動
イメージ
写真や何かを表示するためのIntent.ACTION_VIEWを使う。 そしてGoogleMapを直接使うためにintentにgooglemapをsetPackage()メソッドでセットする。 その後にstartActivityメソッドを実行すれば良い。
コードサンプル
val longitude = *** val latitude = *** val geoStrUri = "geo:" + longitude+ "," + latitude + "?z=13" val geoUri = Uri.parse(geoStrUri) val intent = Intent(Intent.ACTION_VIEW, geoUri) intent.setPackage("com.google.android.apps.maps") startIntent(intent)
この実装の特徴
この実装では自分のアプリからGoogleMapsをintentを使って起動している。それはアプリから別アプリを起動しただけであるので、googleMaps内でタップすると、GoogleMapsのアプリのロジックに従ったレスポンスが返されるだけである。 マップをタップすると、そのタップした内容に従って自作アプリのレスポンスを返すことがしたい場合にはintentではなく、GoogleMapsPlatformのAPIを利用する必要がある。
Uriについて補足
intent関係でuriオブジェクトを生成することが多い事がわかった。 例えば、カメラでとった写真をアプリケーションで表示したい場合もuriを生成しなければならなかったと思う。 このuriが何かわからなかったが、uriの作り方は共通している。
Uri#parse()メソッドに特定の文字列(ファイルパス等)を渡すだけである。
これさえ理解すればUriについて困ることはない。
GoogleMapをタッチして別の反応を実装するにはどうすればよいか
参考 Map Objects | Maps SDK for Android | Google Developers
1. GoogleMasPlatformを利用した方法
GoogleMasPlatformを使えば良いようだ。
Google Maps Platform | Google Developers
これを使うにはGCPに登録が必要だった。API keyを取得し、そのkeyをマニフェストファイルにmetaタグに含めて記述する。 そしてactivityでgoogleMapsを呼び出すフラグメントを実施すればgoogleMapsの画面(GoogleMapsのアプリではない)を呼び出すことができた。
Google Play services SDKをAndroid Studioにインストールする
Update the IDE and SDK Tools | Android Developers
Android SDK Build-Tools、Android SDK Platform-Tools、Android SDK Toolsのインストールを実施する。
GoogleMapsのAPIKeyを取得する。
Get an API Key | Maps SDK for Android | Google Developers
マニフェストファイルにAPIkeyを入力する
Get an API Key | Maps SDK for Android | Google Developers
以下のメタタグをapplicationタグの子要素として追加する。しかしこのメタタグは子要素のうち最後の要素として追加する。
<meta-data android:name="com.google.android.geo.API_KEY" android:value="YOUR_API_KEY"/>
appレベルのgradleに以下を追加
implementation 'com.google.android.gms:play-services-maps:17.0.0'
これがないとSupportMapFragmentをインポートできない。
これに関してはgradleに手入力しなくても済ませる方法もある。fragmentファイルまたはActivityファイルに、
SupportMapFragmentを入力するとエラーを示す赤波線が表示される。そのSupportMapFragmentをalt + Enterボタンを押すとgradleに必要なサービスを追加する事ができるのでそれを選ぶ。するとgradleに追加される。
GoogleMapsをアプリ内で描画する
ドキュメントはどこにあるのか?
Adding a Map with a Marker | Maps SDK for Android | Google Developers
どのように実装するのか?
フラグメントを使う場合と同じような感じで実装する。
マップを描画する場所はFrameLayoutViewである。FrameLayoutViewにMapを描画するのは、supportFragmentManager.beginTransaction()...のような感じで記述することになる。これはfragmentの起動とほぼ同じだ。
具体的にアクティビティ、レイアウトファイルにはどのように記述するか?
以下を参照。
val map = SupportMapFragment.newInstance() supportFragmentManager.beginTransaction().add(R.id.googleMapsApiFrameLayout, map).commit() map.getMapAsync(this)
public void onMapReady(GoogleMap googleMap) { // Add a marker in Sydney, Australia, // and move the map's camera to the same location. LatLng sydney = new LatLng(-33.852, 151.211); googleMap.addMarker(new MarkerOptions().position(sydney) .title("Marker in Sydney")); googleMap.moveCamera(CameraUpdateFactory.newLatLng(sydney)); }
マップに座標地点(ポイント)をマーキングする
Adding a Map with a Marker | Maps SDK for Android | Google Developers
OnMapReadyCallback#onMapReady()コールバックメソッドをoverrideする。そのなかでaddMarkerメソッドを実装する。
地図の縮尺を変更する
地図の縮尺レベルを説明した資料
Camera and View | Maps SDK for Android | Google Developers
具体的な縮尺の設定方法を示した資料
Android Google Maps v2 - set zoom level for myLocation - Stack Overflow
サンプルコード
まずLatLngオブジェクトを生成し、地図の中心位置をmoveCameraメソッドで定める。そして縮尺をCameraUpdateFactory.zoomTo()で定める。
override fun onMapReady(googleMap: GoogleMap) { val xela = LatLng(14.845833, -91.518889) googleMap.moveCamera(CameraUpdateFactory.newLatLng(xela)); googleMap.moveCamera(CameraUpdateFactory.zoomTo(10.0f)); }
moveCameraメソッドの引数として座標データオブジェクトと縮尺レベルを同時に渡すこともできる。それはmoveCameraメソッドにnewLatLngメソッドの代わりにnewLatLngZoomメソッドを使えば良い。
override fun onMapReady(googleMap: GoogleMap) { val xela = LatLng(14.845833, -91.518889) googleMap.moveCamera(CameraUpdateFactory.newLatLngZoom(xela, 12.0f)); }
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